【元バーテンダーが解説】男性必見!バーでのマナーや疑問を解説!
目次
やってしまいがちなNGマナー
普段何気なくやっていることは、バーではNG行為になるかもしれません。
居酒屋と同じ感覚でバーに行くと、恥をかくだけでなく周りにも迷惑をかけてしまいます。何の知識がないまま行く方がよくやってしまいがちなNGマナーをご紹介します。
- 通話や着信音
- グラスを合わせる
- 気軽に話しかける
- 写真撮影
それぞれ説明します。
通話や着信音
通話は厳禁です!携帯はマナーモードに設定しましょう。
通常の飲食店ではあまり気にしない着信音は、バーではNGなのです。
特に通話は他のお客様の迷惑になり、バーは静かな空間でお酒を楽しむ場なので、着信音が鳴らないようにマナーモードにするのがいいでしょう。
スマホはいじっていてもいいの?
スマホを見ているぶんにはあまり問題ありませんが、バーによってはスマホを見ているだけでも浮く場合があります。バーは比較的狭い空間なので、空気を読んで判断しましょう。
グラスを合わせる
乾杯では、グラスを合わせてはいけません!
お酒を飲む場では、グラス同士を合わせて乾杯が定番ですが、バーでグラスを合わせるのはNG行為です。バーで扱っているグラスは薄く作られ、お酒をダイレクトに味わえるように1つ1つこだわって選ばれています。
じゃあ、乾杯しちゃいけないの?
慶事や敬意を表す乾杯は、必要な場面もありますよね。
もちろん、乾杯をしてはいけないわけではありません。乾杯をする場合はグラスを合わせるのではなく、少し上げて小声で相手とコミュニケーションを取りながら杯を交わしましょう。
気軽に話しかける
他のお客さんにむやみに話しかけてはいけません!
バーは出会いの場なんて思われがちですが、他のお客さんに話しかけるのはマナーとしてNGです。純水にお酒を楽しみたい方が来店し、人によって会話が苦手な方やゆっくり息抜きをしたい方もいるので、気軽に話しかけないようにしましょう。
お酒のこと知ってる人と話したいと思ってたのになぁ...
他のお客さんとの会話を楽しむことも場合によってありますが、会話をする場合は基本的にバーテンダーを介して行います。
バーによって常連客同士仲良くなるところもあるので、行きつけのバーを見つけて常連になり、それから会話に入れてもらうのがいいでしょう。
写真の撮影
勝手に写真撮影してはいけません!
写真映えする綺麗なカクテルやオシャレな店内は写真に納めたくなりますが、勝手に撮影してはいけません。
カメラの音が周りのお客さんの迷惑になり、バーの雰囲気を壊してしまうことがあるためです。無音カメラでも撮影は控えましょう。
綺麗なお酒撮りたかったのになぁ...
撮影は必ずしもNGとは限らず、バーテンダーの許可を得れば撮影できます。
周りにお客さんがいるとアングルが気になる方もいるので、映り込みに注意して1~2枚で素早く終わらせましょう。SNSにアップロードする場合も許可を得てから載せましょう。
入店から会計までの基本のマナーとは?
誰もがやってしまいがちなNGマナーはもちろん、バーでは基本のマナーがあります。
楽しくお酒を飲むために基本的なことであり、最低限守らなければいけないことなのでしっかり抑えておきましょう。入店から退店までの流れに沿ってご紹介します。
- 案内に従う
- オーダー方法
- 適度なペースで飲む
- 会計から退店までスマートに
それぞれ説明します。
案内に従う
案内されるまで待ちましょう!
バーテンダーは来店した全てのお客さんに、ゆっくり気持ちよくお酒が飲めるように細心の注意を払い、バーの空間をコントロールしています。
そのため、お客さん同士の距離感や常連客がどの席を好むか、先約などを考えながらお客さんを席へ案内します。待ち合わせがある場合は人数やテーブル席がいいなど、案内される前にバーテンダーに伝えましょう。
荷物はどうしたらいいの?
カバンの底は汚れやすいため、カウンターやテーブル、隣の席などに置くのはやめましょう。
バーによってカウンター下に荷物棚やクロークなどが置いてあります。わからない場合は遠慮せずにバーテンダーに聞きましょう。
オーダー方法
オーダーは、声を出さずに軽く手を上げて合図しましょう!
バーテンダーは、お客さんが席に着いてもすぐにオーダーを聞かず、2杯目のオーダーもタイミングをみて声をかけてきます。
メニューがある場合は、慌てずその間に何を飲むか考えておきましょう。
自分のタイミングで2杯目をオーダーしたい場合は、バーテンダーが他のお客さんの対応してないのを確認し、声を出さずに軽く手を上げて合図しましょう。
メニューがない場合もあるの⁈全然お酒のこと知らないのに...
バーによってメニューがない場合もあります。その時はいつも飲むお酒や、飲みなれたジントニックやハイボールを頼んでみるのがいいでしょう。
でもせっかくバーに来たんだし、いつも飲まないお酒を飲みたいよ~
「お酒のことがわからない」と素直にバーテンダーに伝えると、バーテンダーが「甘口か辛口か」「アルコールの強さ」「苦手な味」などの好みを聞いてくれます。
「普段飲んでいるお酒」や「好みのお酒」など、なるべく細かく伝えると、バーテンダーもカクテルが作りやすくなります。
適度なペースで飲む
ショートカクテルは10分、ロングカクテルは20分が目安として飲みましょう!
カクテルにはショートカクテルとロングカクテルがあります。
この名前には「ショート・タイム・カクテル」と「ロング・タイム・カクテル」の意味があり、飲み切る目安の時間を表しています。ショートカクテルは3口程度で飲み切れる量で、ロングカクテルは180~300mlの量です。
でも、なんで名前が時間を表してるの?
美味しく飲める時間を表しているためです。
ウイスキーなどの氷を溶かしながら味の変化を楽しむお酒と違い、ロングカクテルは氷が溶けて薄まらないように飲みます。
また、ショートカクテルはシェイカーを使って撹拌して作られるカクテルで、時間が経つと混ざりが悪くなり、カクテルがぬるく美味しく飲めなくなってしまうのです。
会計から退店まではスマートに
会計が済んだら速やかに退店しましょう!
酔いが回らない程度にお酒を楽しんだら、バーテンダーに「チェックお願いします」と伝えれば会計をしてくれます。
最近はキャッシュレス決済も増えましたが、小規模店舗では手数料が高く現金のみのお店もあり、現金での支払いが望ましいです。
なるべく現金がいいんだね!
バーテンダーは他のお客さんにも対応しなければいけないので、「美味しかったです」や「ごちそうさま」とひとこと添えて、支払いが済んだら速やかに退店しましょう。
1杯だけで帰る場合は、バーテンダーがお気に召さなかったと捉えてしまうので、「またゆっくり来ます」などのひとことがあるといいでしょう。
バーテンダーに寄せられる多くの疑問
バーは閉ざされたジャンルであり、初めて行く時に多くの疑問や不安があると思います。
そこで、バーテンダーがよく聞かれる疑問をご紹介します。
- 1杯目にビールは頼んでいいの?
- どんな服装でもいいの?
- バーテンダーに話しかけていいの?
それぞれ説明します。
1杯目にビールは頼んでいいの?
1杯目になにを頼んでもOKです!
ビールは至福の1杯にぴったりのお酒です。バーはゆっくりしたひと時を過ごす場所なので、「とりあえずビール」という方も多くいらっしゃいます。
「せっかく美味しいカクテルを作ってくれるバーに来てビール⁈」という風潮が広まってしまったため不安になる方も多いですが、決してそんなことはないのです。
1杯目におすすめのお酒はあるの?
1杯目は好きなお酒や他のお店と飲み比べしたいお酒がおすすめです。2杯3杯と飲む場合はお酒の味がぼやけないように順番を気にするのがいいでしょう。
順番は以下を参考にしてみてください。
飲む順番の決め方
- アルコール度数が低い→高い
- テイストがさっぱり→甘め
- 柑橘系→フルーツ全般→ミルク系
アルコール度数が低くさっぱりしたお酒から飲むと、後に飲むお酒の味がぼやけにくく、しっかりお酒を味わうことができます。
特にミルク系はタンパク質が凝固してしまうので、最後に飲むのがおすすめです。
どんな服装でもいいの?
ラフすぎなければOKです!
一般的なバーに行く場合は特に服装の指定はありませんが、ホテルバーやオーセンティックバーなどではドレスコードの指定があります。
Tシャツ、短パン、サンダルでもいいの?
仕事終わりのスーツの方も多いですし、オシャレにキメてくる方もいらっしゃいます。無理に着飾る必要はありませんが、ラフすぎるとバーの雰囲気に合わないので、その場にふさわしい服装を選びましょう。
バーテンダーに話しかけていいの?
わからなことはどんどん質問してOKです!
バーでのわからないことを聞いたり、お酒についてバーテンダーと話すのもバーでの醍醐味です。
バーテンダーは静かで落ち着いた空間で手を動かしているので、ちょっと話しかけずらいと感じてしまうかもしれません。他のお客さんのお酒を作っていたり話している時を避けて、会話を楽しみましょう。
独り占めせず、仕事に支障が出ない程度に留めるのが大人の男性としてのマナーです!
いっぱいお話聞きたいのに~
バーテンダーとたくさん会話したい場合は、空いてる時間や曜日を狙って行くのがいいでしょう。お客さんも少なくバーテンダーとコミュニケーション取りやすいので、初めて行く時もおすすめです。
おすすめの曜日・時間
- 月曜/火曜/日曜
- 開店直後から21時頃
食事を終えた方や居酒屋で飲み終える21時以降からがピークで、混雑しやすい時間です。
なので、開店直後からの早い時間帯は来店するお客さんが少なく、人の入れ替わりもほとんどないので、バーテンダーと会話をしながらお酒を楽しめます!